Message & Philosophy
Takahiro Matsumoto
「経営者の気持ちは、
経営者にしかわからない。
だから“出版の参謀”が必要なのです」
私が最初に出版に挑戦したのは、『地主の参謀』という一冊でした。
当時、出版社とやりとりを重ねながら、取材や制作を進めていましたが、仕上がってきた原稿やタイトル案、デザインは、残念ながら、納得がいくものではありませんでした。
そこで私は、社内や信頼できるパートナーとともに、
原稿・タイトル・デザインを一から見直し、自分たちの手で書籍を仕上げました。
その完成版を出版社の担当者に見せたところ、こう言われたのです。

「この内容では、書店には置けません。内容を修正してもらわないと......」
私はきっぱりと答えました。
「では、書店に置かなくて結構です」
私は出版をあきらめ、セミナーの場でこの本を配ることにしました。
すると、ある経営者からこう言われたのです。
「この本はすごくいい内容だ。他の人にも読ませたいのだが、どこで買えるのか?」
「書店には置いていない」と答えると、彼は続けました。
「じゃあ、出版社を変えて出せばいいじゃないか」
そのひとことで、この本は再び動き出しました。
仲間とチームを組み、デザインも文章もゼロからつくり直し、
完成した原稿は、別の出版社から無事に刊行されることとなりました。
これが『地主の参謀』で、シリーズの最初にして最も反響を得る本になったのです。
この経験を通して私は痛感しました。
出版は「出すこと」が目的ではなく、「誰に、何を、どう届けるか」がすべてだと。
そして、成功の鍵は本を出した“あと”にある、ということも。
しかし、現実の出版業界には、次のような構造的な課題が存在しています。
・相談できる相手がそもそも身近にいない
・担当者は出版経験がなく、経営の文脈がわからない
・著者は“一度限り”の出版で終わってしまう
・経営者の気持ちに寄り添える存在がいない
こうした“改善されない業界”において、
経営者の出版を支援するには、別の視点が必要だと感じました。
これが、私がZAISANを立ち上げるに至った経緯です。
私は、編集者でもライターでもデザイナーでもありません。
経営者であり、著者であり、実体験を持つ当事者です。
だからこそ見えるもの、言えること、やれることがあります。
経営者の出版には、「経営戦略としての設計」と「想いを言語化する力」が不可欠です。
その両方を一貫してプロデュースする――
それが、ZAISANの役割であり、“出版の参謀”としての存在理由です。
ただ本をつくるのではなく、ただ売るのでもない。
“なぜ出すのか”を明らかにし、届け方まで設計し、社会と接続する。
それが私たちZAISANの強みです。
ZAISANは、“出版の参謀”として、経営者のみなさまに並走します。
ZAISAN 代表 松本隆宏

Profile
- 松本 隆宏プロフィール
-
1976年、神奈川県相模原市生まれ。高校時代は日大三高の主力選手として甲子園に出場し、東京六大学野球に憧れて法政大学へ進学。大学卒業後、住宅業界を経て起業。「地主の参謀」として資産防衛コンサルティングに従事し、数々の実績を生み出している。最年少ながらコンサルタント名鑑「日本の専門コンサルタント50」で紹介されるなど、プロが認める業界注目のコンサルタント。そのほか講師、作家、ラジオパーソナリティとしても活躍中。
サイト「地主の参謀」https://lifem.biz/

Publications

『地主の参謀』
〜 金融機関では教えてくれない
資産の守り方 〜(2018.12)

『地主の決断』
〜 これからの時代を生き抜く
実践知 〜(2023.7)

『地主の真実』
〜 これからの時代を生き抜く
実践知 〜(2023.11)

『地主の経営』
〜 これからの時代を生き抜く
実践知 〜(2024.12)

『借地の真実』
〜 これからの時代を生き抜く
実践知 〜(2025.7)

『The参謀』
歴史に学ぶ起業家のための
経営術(2024.9)

『アスリート人材』
飛び抜けた突破力と問題解決力で
100%やり遂げる!(2022.10)

『アスリート人材の底力』
折れない自分のつくり方(2024.6)

『アスリート人材の突破力』
才能を引き出す気づきの法則(2025.3)

『プロたちのターニングポイント』
(2024.4)